今神戸のホテルです。

部屋に入り、たまたまつけたテレビはNHK本田美奈子・最期のボイスレターが始まったばかりでした。別段興味も無かったのでチャンネルを回すか消すかしばし考えたその瞬間、ブラウン管から天使か妖精が私の心にたちまち飛んできてあっという間に私の心をわしつかみにしてしまい、心洗われるような彼女の歌声と魂のメッセージが私の心を打ったのでした。心 心 と書いたように心にしみいる魂へ語りかけるメッセージです。単にかわいそうとか死期を前にしたお涙頂戴番組ではなく何か大切な私たちが生きるメッセージが熱く伝わってくるのでした。
番組の構成は白血病で死期迫る中、抗癌剤治療を孤独に無菌室でしている彼女と、同じときに事故で骨折して同じ病院に入院してきたかつて本田美奈子に歌も提供したり彼女の才能を早くから目をつけて励まし続けた運命の出会いの恩師というべき存在でもある高齢の作詞家の岩谷時子さんとの病床でかわされたボイスレターのやり取りです。死期を目前にした本田美奈子が老人性骨折により入院し痛みや重なる手術と孤独に耐えているかつての恩師を励まし励まされるというやり取りです。そして毎回そのあとその先生宛に励ましの歌として録音されている病床でアカペラで歌う歌はなんと透明なきれいな汚れのない歌声であるかと天使か妖精が舞い私の心にも飛んできたのでした。
岩谷先生が作詞したアメージンググレイスはじめ、多くの歌の人生のせつなさを説いた、改めてその詞の素晴らしさにも気づかされました。

ボイスレコーダーととからの会話で心にしみた言葉を書かせていただきます。
死や孤独に直面した2人の深い悲しみを超越した慈しみにあふれた真摯な言葉は深く心をうちます。

【自分の不幸は考えないで人の幸せだけを考えて生きていきましょう】

【幸せになるため、人の苦しみがわかるようになるための痛み・・がんばってたえていきましょう】

【あなたも私もがんばらなきゃならない宿命をもって産まれてきた。周囲も幸せになるようにがんばりましょうね】

【孤独に耐えられる人ほど自分を慰められ がんばりなさい、がんばりなさい、と自分にいえるとおもうの】

【泣きたいときは泣きましょう。たくさん泣いて元気になりましょう】

人は死を目前にして、絶望のふちで、それでも生きたいという生きる希望を失わずに、でも心の隅では死期を覚悟しているときに、こんなにも他者のために自分が与えられる小さな幸せというものを純粋に行うことができるのか?!と。だからこそ今、私達の心にもスーッと妖精のように入り込んで何か熱いものを伝えてくれているとおもわずにはいられませんでした。自分の生きるありかたを考えさせられるひと時でした。